51110 スラスト玉軸受:内径50mm、外径70mm、厚さ14mm、トランスミッションシステム用
51110フラットスラスト軸受は、機械的伝達の分野で重要な位置を占めています。その優れた設計と信頼性の高い性能により、多くの機器に安定した軸方向の支持を提供し、効率的な動作を保証します。
1. 基本寸法
軸受リング:SAE-52100やGCr15などの高炭素クロム軸受鋼が主に使用されています。焼入れ焼戻し後、硬度はHRC 60〜64に達し、優れた耐摩耗性、耐疲労性、耐衝撃性を備えています。軸方向荷重による接触応力に長時間耐えることができ、軸受の耐用年数を大幅に延ばします。特殊な作業条件(強腐食環境など)では、軸受の耐食性を高めるためにステンレス鋼が採用されています。
転動体:通常、軸受リングと同じ材料の軸受鋼球が使用されます。その表面は精密研削されており、真円度誤差はミクロンレベルで制御されており、軸受リングとの接触時の摩擦損失を効果的に減らし、スムーズな動作を保証します。高温・高速などの極端な作業条件では、高硬度、低摩擦、耐熱性、耐食性の利点を持つセラミック転動体(窒化ケイ素セラミックなど)を選択して、軸受の性能をさらに最適化できます。
ケージ:従来のモデルでは、軽量で摩擦係数が低く、自己潤滑性に優れたナイロン材料(PA66など)がよく使用されます。鋼球の均一な分布を正確にガイドし、転動体間の衝突を防ぎ、軸受の安定した動作を保証できます。高速または高温環境では、構造的安定性と耐熱性を高めるために、プレス鋼または真鍮ケージが使用されます。
オイル潤滑:高速(>3000r/min)または高負荷の作業条件に適用できます。ISO VG32またはVG46の極圧工業用ギヤオイルを推奨し、オイルバスまたはオイルインジェクションを介して潤滑を行います。オイル潤滑は、動作中に発生する熱をすばやく放散し、放熱効率を大幅に向上させ、過酷な作業条件下での軸受の安定した動作を保証します。