二重列型角型ローラーベアリング 33018 重工業輸送用高負荷

二列円すいころ軸受 33018 高負荷 重工業 輸送用

円すいころ軸受 33018 は、高ラジアル荷重と双方向アキシアル荷重を組み合わせた負荷に対応するように設計された二列分離型軸受で、重工業設備や精密機械に広く使用されています。以下に、その主な仕様と用途の詳細を説明します。

I. 技術的パラメータ

1. 基本寸法
   • 内径: 90 mm
   • 外径: 140 mm
   • 全幅: 39 mm
   • 接触角: 10°10'
   • 重量: 2.2～2.48 kg
2. 負荷容量
   • 動定格荷重: 216～369 kN (設計最適化によって変動)
   • 静定格荷重: 360～365 kN
   • 限界回転速度: 4,500～4,800 r/min (潤滑と材料に依存)
   • 基準回転速度: 2,600～2,800 r/min
3. 構造上の利点
   • 二列円すいころ: ころと軌道間の線接触により高い剛性を実現。
   • 分離型設計: 内輪と外輪を個別に設置できるため、クリアランス調整とメンテナンスが容易。
   • 最適化された接触角 (10°10'): ラジアル荷重とアキシアル荷重の能力をバランス。

II. 用途シナリオ

1. 重工業機械
   • 鉱山破砕機とボールミル: 研削媒体からの高いラジアル力を処理。
   • 圧延機と大型減速機: 工業プロセスにおける周期的衝撃荷重を安定化。
2. 輸送機器
   • 大型トラックの車軸と鉄道ボギー: 高速運転中の動的荷重をサポート。
   • 建設機械: 掘削機の旋回リングやローダーのギアボックスに双方向位置決め用として使用。
3. 精密機械
   • 工作機械主軸と印刷ローラー: 低摩擦と高剛性で機械加工精度を確保。
   • 風力タービンのギアボックス: 高温、粉塵環境下での安定性を維持。
4. 新エネルギーおよび環境設備
   • バイオマスコンプレッサー: 過酷な条件に耐え、長期運転を可能に。
   • 分離型設計: メンテナンスを簡素化することでダウンタイムを削減。

III. 取り付けとメンテナンス

1. 取り付け方法
   • 圧入:
     • 熱嵌め込みのために内輪を80～100℃に加熱。
     • 圧入中に軌道面の損傷を防ぐために精密スペーサーを使用。
   • 予圧調整:
     • アキシアルクリアランスを制御するために、スペーサーまたはナットで軸受をペアにする (二列軸受の場合は0.03～0.08 mm)。
2. 潤滑の推奨事項
   • グリース潤滑:
     • リチウム系グリース (NLGI 2) で内部空間の1/3を満たし、-30℃～150℃に適しています。
     • 高温環境下では200時間ごとに再潤滑。
   • 油潤滑:
     • 高速用途では、冷却を確保するために流量30～40 mL/min。
3. メンテナンスチェック
   • 振動と温度を監視: 温度が周囲温度より40℃を超えた場合、または振動がISO 10816規格を超えた場合は停止。
   • 分解には、損傷を防ぐために油圧プーラーまたは誘導ヒーターを使用。

IV. 規格と認証

• 準拠DIN ISO 355 および DIN 720 国際規格。
• 準拠GB/T 297-2015 (中国) の寸法公差と互換性。
• オプションバージョンは、石油化学用途向けに API 610 に適合。

V. 重要な考慮事項

• 材料選択: 極端な条件下では、高炭素クロム鋼 (GCr15) またはセラミックハイブリッド材料。
• カスタマイズ: 特定の負荷と速度に合わせて性能を最適化するために、特殊コーティングやクリアランスクラスなどのオプションが利用可能。

結論: 33018 円すいころ軸受は、堅牢なラジアルおよびアキシアルサポートを必要とする重負荷用途で優れています。その分離型設計、高い剛性、およびグローバル規格への準拠により、鉱業から再生可能エネルギーまで、幅広い業界で汎用性の高い選択肢となっています。最適な寿命を得るには、常に潤滑と設置方法を運転要件に合わせてください。